~はじめに~
2000年の夏に初めて北海道ツーリングに挑戦して以来
今やお盆の恒例行事となり
今回で11年連続12回目となりました♪
しかし、これだけ続いた北海道ツーリングも
レポとして記事をアップするのは今回が初めてです。
あらかじめお断りしておきますが
いつの頃からか、私の北海道の旅の目的はもはや
「発見」・「感動」・「出会い」など
未知なるものを探求するといった類のものではありません(爆)。
もちろん、北海道に関してはまだまだ知らないことがたくさんありますが
私がこの旅に求めるのは
「自由」・「静寂」・「うまいもの」
したがって、このレポは
ごく個人的な日記でありまして
情報ソースとしての役割、あるいは
ハラハラドキドキの展開を期待していただけるとするならば
必ず皆さんを裏切る結果になってしまいます(爆)。
それでもOKという奇特な方のみ
どうぞしばらくお付き合いください。。。
~8月7日 1日目~
さて、私の北海道の旅は6月7日朝9時に
WEBでフェリーチケットを予約する瞬間から始まっていました♪
以来今日までの2ヶ月間、ふとした瞬間に北の大地に思いを馳せながら
日々の業務やあらゆる問題を乗り越えるモチベーションとしてきたのです。
いよいよ出発当日。
夜明け前の3時30分に気合で起床www。」
カミサンはまだ横でぐっすり眠っています。
起こさないようにリビングに行ってみると
机の上にこんなものが。。
船内用にと、おにぎりを握ってくれたようです。
そして「ほたて代」を書かれた餞別の横には
無事に帰ってくれという旨の手紙が添えられていました。
泣かせるじゃね~か♪
「必ず無事に帰るからな。」
カミサンの寝顔に向かってそう念じてから
完成済みのパッキングをバイクにマウント。。
4時に自宅を出発します。
目指すは310キロ先の新潟港。
出航1時間前の9時30分に間に合えば問題ないので時間的には余裕があります。
しかし、こんな時間というのに蒸し暑い。。。。
・・少し走り始めて、ふと思いました。
カミサンがくれた「ほたて代」と書かれたあの餞別。
去年は確か「うに代」だったような。。
長引く不況の影響がこんなところにも。。。
でも、贅沢は言ってられません。
1人遊びに向かう亭主に小言1つ漏らさず
それどころか、少ないながらも「おいしいもの食べてきて」・・と、その気持ちだけで
私は充分幸せなのです(爆)。
さて、自宅から程近い関越自動車道練馬ICをくぐり
4時30分
最初のSAである三芳SAで職場の先輩Chinさんと合流。
近年、旅の始まりはこのパターンが続いています。
KTMとBMWのADVENCTUER揃い踏み♪
フル積載の2台が並ぶとかなりの迫力です。
Long Way Roundよろしく2台で新潟港を目指します。
1000円高速の影響か
こんな時間でも高速道路はそこそこの交通量です。
それでも快調に進みながら
8時に新潟亀田ICに到着しました。
高速を降りてフェリーターミナルそばのセブンイレブンで
船内用食料の買出しです♪
愛妻弁当持参の私は
野菜ジュースとビールのつまみを少々。。
8時30分に新潟港フェリーターミナルに到着です。
予想通り新潟も暑いです(汗)。
今日は、お盆休み最初の土曜日ということもあり
1年で一番混み合う日に違いありません。
ライダー人口減少が叫ばれる中
この台数は壮観♪
当然、乗用車の台数もMAXなわけで
ライダーは乗船まで暑い中さんざん待たされました。。
乗船できたのが1時間30分後の10時過ぎ。
なんか、既にクタクタです。
それでも気を取り直し、後部デッキ右舷側の指定席を確保。
しかし、この場所は特に暑い。。。
透明な天井からは容赦なく日光が降り注ぎ
ビニールハウス効果も手伝って38度くらいあるはずです。
何がともあれ
Chinさんとお互いの旅の無事を祈って
カンパ~イ♪
10時30分
定刻通り小樽港フェリーターミナルを離岸♪
・・・どれほど飲んだでしょう。。
相当汗もかいていたのでかなりの本数です。
船が進み出してもここは風が通らずとても暑い(汗)。
2人とも朝が早かったので、
「夕暮れ時にまたここで」・・と約束して
お互いのS寝台に戻って爆睡しました。
そういえば、、暑くて寝付けないS寝台も
今年は快適です。
夕暮れ時、例の席でChinさんと合流。
ようやく外も涼しくなってきました♪
上陸したら「あれ喰わなきゃ」「これ喰わなきゃ」なんて話をしながら
再びビールをあおり始めます♪
iモードの雨雲レーダーによると
どうも道内の天気が怪しい(汗)
特に道東方面はアウトのようですね。。。
・・・と、なると、
いつものように時計まわりで道北を目指すか
あるいはいっそ、今までほとんど未開に等しい道南を目指すか。。。。
道南といえばChinさんが言ってる江差の道の駅にあるという
「てっくい天丼」も気になるしな。。
そんなChinさんもまだ行き先を決めかねているようです。
午後9時
前再び眠気が襲ってきたので
お開きとすることに。
明日からのことは明日考えます。
「我は自由人!」
計画は行動を縛るだけですから♪
~8月8日 2日目~
いよいよ上陸の日。
二度寝、三度寝の末
2時ごろには完全に目が覚めてしまいました。
まだ風呂に入ってなかったので
ちょっと失敬してドライバーズルーム(トラック運転手専用エリア)の奥にある
ドライバー専用のお風呂を拝借します♪
・・・毎年のことですが(汗)。
午前4時30分
定刻通り小樽港フェリーターミナルに接岸。
はぁ・・・小雨が降ってます。
しかし雨雲レーダーによると、まとまった雨にはならず
現在細かな雨雲が通過中とのこと。
案内所前のロビーでは下船を今か今かと待ちわびる乗客で
ざわつき始めています。
既に上下レインウェアで準備万端のライダーもちらほら。。
今からそんなに気合入れても
ライダーなんてどうせ最後の下船なんだから
あと1時間は待たされるのに。。。
なんて思いながら
私は短パンサンダル姿のまま後部デッキまでタバコを吸いに♪
・・・かつては自分もそうだったな。。。
11年目のベテランは決して慌てないのです(爆)。
3度目の下船アナウンスの頃には、雨もやんでいたので
私たちはレインウェアでの下船は不要と判断www。
Chinさんと「そろそろ着替えますか。。」と
下船の準備を済ませます。
係りの人に下船券を手渡し、いよいよ車両甲板へ。
背中から「残り2人です」と聞こえます(爆)。
この頃、車両甲板には身の回りの充分なスペースもでき
すばやくパッキングを済ませてスマートな下船♪
5時30分
今年も北海道上陸がかないましたよwww。
・・・・あれっ。。
いつも感じる、タラップを駆け下りる瞬間の
あのヒヤッとした冷たい空気がないぞ。。。
むしろ、なんだか蒸し暑い。。
さて、何がともあれ
腹ごしらえです♪
Chinさんとまず向かったのは
既に行列のできている鱗友市場を横目にスルーしながら
もうちょっと先に進んだところにある
青塚食堂
ここの定食はおすすめです。
特に付け合せの松前漬けとイカの塩辛は最高で
メインにたどり着く前にドンブリ飯が無くなってしまいます(爆)。
大盛りのドンブリ飯をサービスしていただきました♪
またここの米がうまいのなんの。。
かつては鱗友の2食堂もサービスが良かったんですがね。。。。
さて、ここでオーダーしたのは
のっけからいきなりのうに丼
もう、、言葉もありません♪♪♪
とても気さくな食堂のおばちゃんが言うには
今年の北海道は異常に暑いとか。
一方昨晩は怖くて眠れないくらいのとてつもない雷雨だったようです。
うにをかき込みながら北海道やロシアの異常気象の話などしてると
外ではまた雨が降りはじめました。。。
雨雲レーダーによると
通り雨のようなので、しばらく雨宿りさせてもらうことに。
雨が止む間、せっかっくなので今日の行き先を決めることにしました。
私に比べて旅程の短いChinさんはやはり道北を目指すようです。
・・・確かに、一般的に北海道ツーリングのメインが道北・道東と考えると
道南に向かうことで2日ばかりロスだという考えは否定できません。
比較的旅程の長い私は道南を目指すことにしました。
とりあえずの目的は江差のてっくい天丼ですが
せっかくなら積年の宿題を片付けるいい機会だったりするので。。。
30分ほどで雨が止んだので
ここでChinさんと別行動となります。
「どこかのキャンプ場で会えたら会いましょう。」
午前7時
こんなゆるい約束が心地良い旅のスタートでした。
その後、降りそうで降らない微妙な天候のなか
「てっくい天丼」を求めて江差にある
道の駅上の国もんじゅを目指します。
Chinさんによると
てっくいとは江差近海で上がる大ひらめのことをさし
てっくい天丼とは
その大ひらめの天ぷらがのっかったドンブリだとか。
正直、なにより響きに惹かれますwww。
・・てっくいてんどん・・♪
余市を越えたあたりで雨雲レーダーをチェックすると
積丹半島に雨雲がかかっています。。
まあ、こんな天候じゃ積丹ブルーもくすんでいることでしょうから
いさぎよく5号線でショートカット。
岩内からそのまま5号線でいったん内浦湾長万部へ出て
八雲から277号線で再び日本海側鮎川へ
後は、はっきりしない天気のまま淡々と海岸線に沿って江差を目指します。
午前11時
青塚食堂を発って4時間後。
目的の道の駅上の国もんじゅに到着です。
ちょうど小腹の空いた頃です♪
てっくい天丼ののぼりが期待感をあおってくれますね~。
早速レストランに入ると11時にオープンしたところで
私が一番客のようです。
丁寧な接客に促されて
晴れていれば絶景であろう窓際の席に座ります。
てっくい天丼を注文して10分ほどで、、、
ご対面です♪
カラッと揚がった天ぷらはてっくい2切れの他、ナスとしその葉とシンプルなもの。
早速揚げたてのてっくいを頂いてみると
サクッとした衣の歯ごたえとフワフワホロホロの白身のコントラスト♪
淡白な味わいの中にもヒラメのそれとわかる上品なうまみはまさに絶品です。
美味い!
・・でも、少ないっ(爆)。
大盛りって出来たのかな?
でも、これでいいのです。
図らずも今日中に積年の宿題をこなすことが出来そうです。
帰り際に農産物コーナーで美味そうなトウモロコシを2本GET。
若干昼食としての物足りなさを感じつつ、海岸線を更に南下。
ようやく陽が差してきましたよ♪
午後1時
北海道最南端白神岬。
北端の宗谷岬は10回以上行きましたが
ここは初めて♪
危うく見過ごすところでした(爆)。
国道を走っていても、それとわかる案内もないような
地味な駐車帯ですが
来てみるとそれなりに感慨深いものがあります♪
端っこ好きの性とでもいうのでしょうか。。
さて、ここまで来たら
積年の宿題を果たすため
6年ぶりに函館に向かいます。
目的はここ(爆)。
ラッキーピエロ♪
混雑する市内に入るのが嫌だなあ。。なんて思ってたら
午後2時30分
運良く市内に入る手前で発見。
オーダーはもちろん伝説の「ふとっちょバーガー」♪
ところが。。。
従業員がベルを鳴らしながら持ってきた時は赤面モノでした(汗)。
その上
「この度は~、ふとっちょバーガーの挑戦ありがとうございま~ス。」
「おきゃくさまの~、ご健康をいのりまして~~~~ナントカカントカ・・・。」
~~~~も~・・カンベンしてくれ~(汗)。
こんなの知ってたらオーダーしなかったのに~。
ただでさえ、地元の高校生やファミリーでごった返す店内で
明らかにその場にふさわしくない風体の中年男が、
1人で申し訳なさそうに小さくなってるんです。
そんなイベントお断りって顔に書いてあっただろうが~。
みんなこっち見てるじゃね~か~。。
ああ。。穴があったら入りたい。
もう味なんて覚えてない。
とても嫌な汗をかきながら
コーラで流し込むように速攻でバーガーを平らげ
逃げるように店を後にしました。
・・・ふう。
傷つきやすい小心者の中年男をいたぶるなんて
恐ろしい店だ。。(爆)
今後1人では絶対足を踏み入れまいと心に誓いました。
積年の宿題は想像以上に重かった。。。
既に3時をまわっていたので
そろそろ今夜の寝床を考えなきゃ。。
それにしても暑いです(汗)。
午前中とは一転、太陽ギラギラのなか
函館から5号線を北上し、途中大沼でグタグタしながら再び内浦湾に出ます。
確か、長万部に評判のいいキャンプ場があったと思ったので
そこに決定。
午後5時30分
長万部公園キャンプ場に到着。
小川沿いのテーブル付きのサイトをGETできました。
設営後、近くの温泉で汗を流します。
テーブルがあると、設営・撤収が楽でいいんです♪
それにしても午後8時をまわっても
ひんやりしてこないです。
なんかおかしいぞ、北海道。。
8時30分
初日からいろいろ喰いすぎました(爆)。
トウモロコシを1本だけゆがいて
シンプルな夕食を済ませます。
正直、この天候のせいで
北海道に来たという実感がありません。
まあ、、慌てない慌てない。。
まだ旅は始まったばかり。
とにかく今日は朝が早かったので眠いんです。
おやすみなさい。。。。
。。。しかし、あづい。。。